●片山神社と古代の片山

大和時代から平安時代にかける、その昔、この地より千里に至る一帯が丘陵地になっており、良質の粘土が多量に出土し、その頃の人達は「須恵器」や「瓦」を作り、生計をたてていた。
この窯焼きは大陸文化によるもので、大和朝廷(4世紀・西暦300年頃)が誕生の頃から食器類や屋根瓦の需要が高まり、その時代の成長産業であった。
この地で生産される須恵器は、質の良さから生産も相当なものであったらしい、そして平安京(8世紀・西暦800年頃)が遷都された頃には屋根瓦も需要も最高に達し活気あふれる産業地域であった。
しかし、平安時代が過ぎると、これらの産業も斜陽の一途をたどり、ついには廃窯となり以後、この地は農耕へと移行していった。
この歴史を実証する50基余の《登窯》が発掘されている。

その頃、この地で焼き物に携わる人達が【陶芸の祖神】であり、方除け・災難除け・火防の守護神である
素盞烏尊(すさのおのみこと)を祀り崇敬を集めていたのが、当神社の創始と思われる。

当神社は、天正の御代(室町・安土桃山時代 西暦1500年頃)の兵火と大正3年の2回、建造物一切が焼失され、古文書等が存在していなので、建立ならび由緒等については不明である。
昭和59年に『昭和の大造営』として、老朽化が著しくなった社殿を建て替えて、今日に至る。


御祭神
 (主神)素盞烏尊 スサノオノミコト
 (相殿)天照皇大御神 アマテラススメオオミカミ
 (相殿)住吉大神 スミヨシノオオミカミ

御神徳
 厄除開運・方位除け・火防・商売繁昌


スサノオノミコト

天照皇大御神(伊勢神宮)の御弟神であられ、出雲国(島根県)における八岐大蛇退治は、災いを振り払い人々に幸運を受けた英雄の功績を称えた神話であり、〈厄除の神様〉として、スサノオノミコトを御祭神とした神社が全国津々浦々に鎮座し人々の崇敬を集めている。

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